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『海角七号 君想う、国境の南』(かいかくななごう きみおもう、こっきょうのみなみ、原題:海角七號)は、2008年8月に台湾で公開された范逸臣と田中千絵主演の台湾映画、およびそのノヴェライズ化された小説。 近年低迷を続けていた台湾映画界で、この映画は例外的な興行収入5億3千万台湾ドルを記録し、『タイタニック』に次いで台湾歴代映画興行成績のランキングで2位になった。公開当初は他の台湾映画同様それほど振るわなかったが、口コミ効果で瞬く間にヒットしたと言われる。 原題の表記は『海角七號』で「号」が日本の旧字体に当たり、英語名は『Cape No.7』で、両題名とも直訳すれば「岬七番地」となる。日本語の題名は范逸臣(ファン・イーチェン)による映画挿入歌『国境之南』からの引用である。 日本では2009年6月に宮崎映画祭でプレミア上映された後、同年12月26日より劇場公開。 == ストーリー == 日本統治時代であった1940年代、台湾最南の町恒春に赴任した日本人教師(中孝介)が、日本名小島友子(梁文音)という台湾人の教え子と恋に落ちる。 第二次世界大戦の終戦の後(1945年)、駆け落ちを約束していた友子を台湾の港に残して、彼はやむを得ず内地に戻る引揚船に乗った。そして、日本への7日間の航海で毎日恋文(こいぶみ)を書き綴ったのだった。 彼が友子と別れた約60年後、台湾南部で物語が再び時を紡ぎ始める。台北でミュージシャンとしての成功を夢見て挫折した阿嘉(以降アガと表記・范逸臣)が、故郷の恒春に戻ってきた。町議会議長を務める洪(馬如龍)は、オートバイでの配達の際の事故により休暇中の茂じいさん(林宗仁)の代わりとして、アガに郵便配達の仕事を世話する。 ある日、アガは郵便局に返されるべきであった「非-提出物」(あて先不明)の郵便物を見つける。それは、60年前の日本人教師の娘が、死亡した父親の遺品から投函できなかった恋文を発見し、台湾に届けようと郵送したものだった。中身に興味を持ったアガが詳細を知るために封を破ってしまうが、開封しても日本語の手紙は読めず、古い日本統治時代の住所である「高雄州恒春郡海角七番地」を知る者もいなかった。 その間、墾丁国家公園の中にあるリゾートホテルでは、中孝介(60年前の日本人教師と日本人歌手である本人の一人二役)が公演するビーチコンサートの計画が進んでいた。だが「コンサートに出演するバンドのメンバーは地元の人間から選出されるべきだ」と主張する町議長が、その公的立場を利用して職権乱用ギリギリの急場凌ぎのオーディションを行なうことに。結果、アガを中心に6人の地元の人々の前座バンドが結成されることになったが、年齢、キャリア、モチベーションが全く違うメンバーたちは練習すら上手くいかない。そんな彼らをマネージメントする立場として、中国語が話せるためにたまたま恒春に派遣されていた友子(田中千絵)という売れない日本人ファッションモデルに白羽の矢が立つ。 さまざまなアクシデントやトラブルを乗り越え、彼らはビーチコンサートを成功させることができるのか。そして、日本人教師が綴った恋文は無事届けられるのか。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海角七号 君想う、国境の南」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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